富山県測量設計業協会(市森友明会長)の2025年度通常総会が21日、富山市のオークスカナルパークホテル富山で開かれ、今年度の事業計画などを決定した。
会員44人のうち、委任状8通を含め37人が参加。冒頭、市森会長があいさつし「協会が会員各社の経営環境をどのように改善できるかをこれからも考えたい。今月28日には県の土木部と農林水産部に要望を行う。内容はまず、会員企業を含めた県内企業への優先発注。県の発注業務は現在、7割で県内企業が受注しているが、少しでも引き上げるよう要請する。新たに工期平準化も求める。協会の調査では、受託業務の4割が3月工期で、是正をお願いする。正確な仮設設計など設計成果の改善を求める声がある中、柔軟な施工時の設計変更も要望する。これらの要望を聞いて頂くには、協会がそれなりの社員数と会社数を抱え、県に対し力を発揮することが重要」と述べた。
さらに、「おかげさまで本年度、当協会は60周年を迎える。10月27日には防災シンポジウム、式典、懇親会を行う。多くの会員の参加をお願いしたい」と話した。
議事では、24年度事業報告と決算、25年度入会員・会費規定改正、25年度の事業計画および予算を審議し、いずれも原案通り承認。新たに浦誠夫氏を専務理事とする役員選任も決めた。
今年度の事業計画では、関係機関との連携を図り、情報化時代に即応した経営基盤の強化と技術の研さんに努め、さらなる社会的地位の向上を目指し、▽組織強化と業界倫理の高揚▽技術研修等の充実▽広報活動の拡充▽関係機関、関連団体との連携強化−に関する各事業を推進する。
永年勤続表彰として、満40年の利木亜美(北建コンサル)、飯田明夫、早川峰子(以上、上智)の3氏、満30年で21人、満20年で5人、満10年で30人の計59人に、協会長表彰を授与することも報告された。