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建通新聞社四国
2025/05/27

【徳島】鳴門市 新スポーツ施設基本計画をプロポで

 鳴門市は、新スポーツ施設の建設に向けて、基本計画策定業務の委託先を公募型プロポーザルで選定する。現在、プロポ手続きに向けて要項などを作成しており、準備が整い次第公告し選定を開始する。基本計画策定業務費に3300万円を確保している。
 既に策定した基本構想によると、新スポーツ施設は体育館と屋内温水プールを兼ね備えた建物となる予定。体育館は旧市民会館で開催していた市民スポーツ祭規模の大会開催が可能なもの、プールは小中学校にある25bや50b規模を考慮して、観戦エリア設置を含めて検討する。
 事業手法は、従来型の公共事業による事業手法の他、PFIやDB+Oなどの官民連携型の手法を考えている。特にDB+Oは、設計・施工を一括化して発注準備期間や工期短縮が期待でき、事業の効率性向上と早期完成ができるとみている。
 この他、衛生センターグラウンドの利用環境改善に向けてフェーズフリー(普段のものを災害時に役立てる)の考え方で、新施設は平時の利用者、災害時には避難者が使用できる、観覧席とトイレ、防災倉庫が一体の施設とし、地域防災力の強化を図る予定。
 基本構想によると建設候補地として4案がある。評価した結果、ボートレース鳴門西側の敷地1万4642平方bが最高点の評価を得ている。市有地であり新たな用地取得が不要で、敷地内と隣接するボートレース鳴門で十分な駐車場の確保が可能、コンビニ、スーパー、飲食店、温浴施設が近い位置にある。
 同敷地は都市計画マスタープランとの整合性で将来、アーバンスポーツ・レクリエーションエリアに属する。市内学校プールの集約化では小中学校12校にメリットがあり、隣接地に住居がない点などが評価された。ただし現時点では建設地として確定しておらず、「最も望ましい」候補地となっている。

提供:建通新聞社