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滋賀産業新聞
2025/05/28

【滋賀】県南部土木 中ノ池川支流2の補助通常砂防事業

 滋賀県土木交通部は、「中ノ池川支流2」の補助通常砂防事業を計画している。透過型の砂防堰堤を設置するもの。現在、地質調査・測量・詳細設計を委託し進めている。その後、2026年度(令和8年度)に事業用地を調査し用地買収を行う方針で、これらがクリアすれば工事着手へとつなげていきたい考えだ。
 中ノ池川支流2(野洲市小篠原地先)に計画する砂防堰堤(透過型)の本体工は、本堰堤が重力式砂防堰堤(15b以下)1基。流路工(流末処理工)は延長6・5b。このほか、砂防堰堤に接続する工事用道路および管理用通路(合計L480b)の設置など。
 所管の県南部土木事務所では、詳細設計に必要な地質調査業務の受託者を、2月27日開札の事後審査型一般競争入札で、国土地建(甲賀市)を選定した。委託期間は契約締結日より5日以内の日から6月23日まで。
 測量業務の受託者は、2月27日開札の事後審査型一般競争入札で、村上興業(甲賀市)を選定した。委託期間は契約締結日より5日以内の日から9月26日まで。
 設計業務(砂防堰堤詳細設計・道路詳細設計)の受託者は、3月3日開札の簡易型一般競争入札(総合評価方式〔モデル業務・総合評価チャレンジ型〕)で、キタイ設計(近江八幡市)を選定した。委託期間は契約締結日より5日以内の日から11月17日まで。
 なお、設計業務(砂防堰堤予備設計・道路概略設計)は、アジア航測滋賀営業所(大津市)が担当した。
 中ノ池川支流は16年(平成28年)に土砂災害警戒区域に指定されている。渓流の谷出口から下流には、野洲市の指定緊急避難場所に定められている野洲中学校をはじめとした保全対象が位置しており、土石流が発生した場合に大きな被害の出る可能性がある。
 そこで県では、砂防堰堤を設置する補助通常砂防事業を実施している。これまで、工事用道路兼管理用通路(L660b〔うち、460bは歩行者自転車道の拡幅〕)の施工などを経て、24〜25年度(令和6〜7年度)に透過型砂防堰堤(H11・5b、L42・8b)1基を設置(施工=松浦組〔大津市〕)。続いて今回、中ノ池川支流2の砂防堰堤に取り組む。

提供:滋賀産業新聞