蕨市は仮設庁舎跡地を活用する賑わい交流拠点施備に向けて、6月補正予算案に2カ年継続費4億7432万円を計上した。同跡地では敷地1650uを充てた官民連携の施設整備を計画しており、物販機能や広場など公共施設部分を整備するための事業費を編成した格好。設計・施工を一括するDB(デザインビルド)で、ちかく事業者選定のプロポーザルを開始する見込みだ。
新庁舎建設中は近接する敷地に仮設庁舎を運用しており、現在は敷地を駐車場に暫定利用中。今後、同敷地に民間事業者の飲食施設、公共の物品販売・広場機能を確保する計画となっている。
すでに先行して民間事業者選定のプロポーザルを実施中。事業用定期借地権方式により、跡地の一部を貸し出し、民間事業者がカフェなどの民間施設整備を担う格好となる。7月をめどに優先交渉権者を決めて、契約締結を経て9月にも敷地を引き渡す見通し。
今後はさらに公共施設機能を整備するための事業者選定を開始する。設計を経て年度内にも着工し、2026年度内をめどに公共施設機能を供用開始させる予定。
仮設庁舎跡地は古くからの町並みが残る中山道蕨宿に近く、宿場町の町並みと調和した施設外観とする。市産品・蕨ブランド認定品・宿場町の特産品などを取り扱う物品販売施設と、多様な利用者が交流してイベントなどにも活用できる広場機能を持った施設の2棟を整備する。
そのほか、車路や駐車場・植栽なども同時に整備する計画。
2カ年継続費の内訳は25年度が3億4852万9000円、26年度には1億2579万1000円を割り当てる。
一般会計ではさらに橋梁点検調査委託費2266万9000円などを編成している。
予算が可決されれば3億8411万6000円を追加し、一般会計累計総額が327億4929万5000円となる。
提供:埼玉建設新聞