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滋賀産業新聞
2025/05/30

【滋賀】栗東市 栗東健康運動公園の整備

 栗東市は、推進している栗東健康運動公園整備事業について、来年度から公募等設置指針策定業務に着手する考えで、現在、公募型プロポーザルでの公告を含む、発注方式の協議を進めている。
 発注時期は、来年度早々を想定。27年度末までには事業者の公募を行う方針だ。
 同事業は、同市小野地区にある約12・3fある公園を地域の健康運動及びコミュニケーションを図る場として再整備するもの。具体的には、▽馬とのふれあいゾーン▽マーケットゾーン▽自然環境保全体験ゾーン▽公園全体の管理運営―の4種のゾーンに分けて効果的な整備を推進していく。
 馬とのふれあいゾーンは、馬とのふれあいの場となる主要施設「ふれあい牧場」「ホーストレイルコース」の活用や、「馬のミュージアム」における集客効果による利用活性化及び引退競走馬のセカンドキャリアの場とするなど活用。マーケットゾーンは公園における地域活性化を図る役割施設として、馬とのふれあいゾーンとの連携も意識し、栗東ブランドの地産品の購入や、レストランやカフェ、地産・観光の紹介等を行う「にぎわい施設」を中心とした「栗東マーケットゾーン」を展開し、栗東のアイデンティティー形成を狙うとした。自然環境保全体験ゾーンは、自然環境の保全・整備に加え、教育や健康等にも寄与する循環林の形成、散策路や観察の場を含んだ緑地として「自然環境保全体験ゾーン」を展開。また、自然や地形を活かした遊び場としての活用も期待している。
 過去に実施したサウンディング調査では▽公園用地のポテンシャルについては、高速道路・国道等のアクセスが良く、利便性の高い場所であるということは評価できるが、事業者として投資出来るか(収益が確保できるか)という部分については今後の詳細な計画次第▽マーケットゾーンについては馬施設との関わりを活かすべき▽馬とのふれあいゾーンについては公園来訪者が馬と気軽に触れ合える環境づくりに期待する▽自然環境保全体験ゾーンについては自然や地形を活かした内容を求める▽物価高騰への柔軟な対応―などの意見が出た模様。特徴的な部分については、総じて印象が良くそのこと自体が参画の動機になっている事業者が多かったとのこと。
 基本設計・計画は、独立行政法人・都市再生機構西日本支社西日本公園事務所(UR都市機構)が担当。
 なお、22年3月に策定した基本計画で、概算事業費を約24億円と試算していたが、基本設計を進める中で判明した軟弱地盤への対策・整備懇談会との調整による増工・働き方改革・物価高騰・経堂池の用地買収・整備費などにより事業費が約39億円に増額したことを既に発表済み。財源確保として公園整備を支援する協定を締結しているJRA(日本中央競馬会)に対し、支援額の増額協議を進めているところ。

提供:滋賀産業新聞