北秋田地域振興局が行う国道105号・北秋田市阿仁幸屋渡地区バイパス築造に関し、区間内に設置するマタギの里トンネルの新設工事を7月17日の開札で公告した(公告は県建設政策課)。予定価格は14億9,350万3,000円(税込)。参加要件は3者による特定建設工事JVで、代表者・構成員とも県内に主たる営業所を有する一般土木A級(特定建設業許可)。代表者は土木の総合評定値930点以上、NATM工法による道路トンネル本体の元受施工実績などが条件。
新設するマタギの里トンネルは、岩野目駅南側の山岳を掘削する延長121m(W10.75m)の規模。落札者決定後は、9月議会での承認を経て着工する予定。工期は9年10月26日までを想定。年割額は7年度1億円、8年度9億円、9年度4億9,350万3,000円(金額はすべて税込)。
同事業は、秋田内陸縦貫鉄道・岩野目駅付近の南北を通る1,631m、幅員12m(車道W6.5m、両側歩道W2.5m)のバイパスを築造するもの。バイパスの森吉寄り、岩野目駅の北側に位置する沢の部分に(仮称)岩野目橋(L53.6m、W12m〔下部工…橋台2基:逆T式、A1・A2、上部工:単純鋼箱桁〕)を昨年度から架設中。総事業費は約35億1,000万円、事業期間は10年度まで。今年度は、バイパスの舗装工なども予定しており、交付金の決定後、6月以降に工事を公告する見通し。
なお、トンネル詳細設計と道路詳細設計はセントラルコンサルタント、道路詳細修正設計は遠藤設計事務所、道路構造物詳細設計は奥山ボーリング、トンネル照明施設詳細設計はテイコクがそれぞれ担当した。
提供/秋田建設工業新聞