北原地区の雨水地下貯留施設に4000万
長野市は、2025年度6月市議会定例会に提出する、一般会計の6月補正予算案を5月29日の定例会見で公表した。歳入歳出にそれぞれ5億5119万円を追加、補正後の一般会計予算総額を1936億7119万円とした。
建設関連の主な歳出は、善光寺平土地改良区が実施する農業用用排水施設の緊急修繕工事等に対する補助金550万円のほか、ビッグハット外施設整備事業(エムウェーブ、ホワイトリング、南長野運動公園など)の新労務単価の特例措置適用による予定価格変更に伴う業務委託費増額3504万円、平柴(安茂里地区)の県施工・急傾斜地崩壊対策事業の負担金の増額1500万円、雨水地下貯留浸透施設等の整備費となる北原地区浸水対策事業4000万円―など。
このうち、北原地区浸水対策事業の4000万円は設計費と工事費の一部となる。現在の見通しでは、議決後速やかに設計作業に取り掛かり、来年度までの2カ年で整備を進めていく。債務負担行為には26年度に限度額1億2000万円を設定し、今回の予算案に盛り込んでいる。
ただ、補正額の大半は、アルピコ交通が運航していた5路線の廃止に伴う10月以降の代替運行に要する経費や、4月以降の路線バス減便や廃線で影響を受けた市立小中学校の児童生徒に対する通学手段を確保するためのスクールバス・タクシー運行事業費が占めており、建設関連は少額計上となっている(※予算額は税込み)。
建設関連の主な歳出概要は次のとおり。
(※予算額は税込み)
◎一般会計
【農地整備課】
◇農業基盤整備事業補助金=550万 ※長野県善光寺平土地改良区が実施する農業用用排水施設の水利施設合理化検討、緊急修繕工事等に要する経費に対する補助金
【スポーツ課】
◇ビッグハット外施設整備事業=3504万 ※長期契約に係る新労務単価の特例措置適用による予定価格変更の業務委託費増額(対象事業:ビッグハット長寿命化改修工事設計業務、エムウェーブ長寿命化改修第1期工事監理業務、ホワイトリング長寿命化改修工事設計業務、南長野運動公園長寿命化改修工事設計業務)
【河川課】
◇急傾斜地崩壊対策県工事負担金=1500万 ※県施工の急傾斜地崩壊対策事業の増額に伴う負担金増額(平柴:安茂里地区)
◇北原地区浸水対策事業=4000万 ※雨水地下貯留浸透施設等の整備に要する経費
【債務負担行為】
◇南長野運動公園フットボール場整備事業費=49億2966万 ※2026〜27年度(工事監理、造成、建物建設、フットボール場整備)
◇北原地区浸水対策事業費=1億2000万 ※2026年度(雨水地下貯留浸透施設等整備)
【繰越明許費】※適正工期の確保
◇河川水路改修事業(豊野雨水調整池整備)=1億5200万
◇河川水路改修事業(薪引堰改修)=7000万
◇河川水路改修事業(松代温泉団地ポンプ場施設改修)=1億9000万
◇河川水路改修事業(東寺尾排水路整備)=1億9000万
提供:新建新聞社