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建通新聞社(静岡)
2025/05/28

【静岡】静岡市 アリーナPFI事業 公告は8月

 静岡市は、PFIの一種である「BT+コンセッション方式」を採用する、JR東静岡駅北口でのアリーナ整備事業について、総合評価一般競争入札の公告時期を8月とする実施方針案をまとめた。WTO政府調達協定の対象事業となる。建設を担当する企業には建築一式の総合点820点以上を求める。2026年3月に落札者を決め、26年7月に事業者との特定事業契約を結ぶ。
 事業者が自らの提案を基に設計と建設を行い、市にアリーナの所有権を移転する「BT(建設・移転)方式」を採用する。事業者が設立する特別目的会社(SPC)と市が契約を結び、事業を行う。さらに維持管理と運営はコンセッション方式とし、市がアリーナの運営権を事業者に設定し、事業者が利用者にサービスを提供する。
 26〜29年度に設計と建設を行い、30年春にオープンさせる。アリーナの規模は、プロスポーツの試合やコンサートなどの大型イベントを開催できるよう、席数8000席以上、延べ床面積2万5000〜3万平方bとする。維持管理・運営期間は30年4月から60年3月までの30年間。
 応募者の構成は、単独の企業か、複数の法人で構成するグループ。設計と工事監理にあたる企業の要件は、建築関係建設コンサルタント業務の認定を受けていることなど。設計にあたる主たる企業には、15年度以降公告日までに延べ床面積1万平方b以上のアリーナなどの設計業務の完了実績、工事監理業務にあたる企業には、延べ床面積1万平方b以上のアリーナなどの工事監理業務の完了実績を求める。
 建設業務にあたる企業の要件は、建築一式工事の認定を受けていることなど。電気工事、管工事(空調工事、衛生工事)、土木工事を分担して業務を実施する場合は、分担して実施する工事について資格認定を受けていること。市が通知した資格審査結果通知の総合点が、建築一式工事は820点以上であること。電気、管、土木を分担して実施する場合は、電気工事は820点以上、管工事は780点以上、土木一式工事は840点以上であること。主たる企業には、15年度以降公告日までに、延べ床面積1万平方b以上のアリーナなどを元請けとして完成させた実績を求める。
 アリーナ建設予定地は静岡市葵区東静岡1ノ29他で敷地面積2万6359平方b。

提供:建通新聞社