トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊岩手建設工業新聞社
2025/06/03

【岩手】更生保護法人岩手保護院 施設の全面改築を計画 5月30日付で工事公告

 更生保護法人岩手保護院(盛岡市下ノ橋町、吉田大信理事長)は、同市下ノ橋町にある施設の全面改築を計画。5月30日付で一般競争の「更生保護法人岩手保護院建設工事」を公告した。入札希望票の提出期限は10日午後5時までにメールまたは持参により提出すること。入札・開札は27日を予定している。老朽化している既存施設を解体後に、同一敷地内に施設を全面改築し、時代に即応した機能的で、より安全・安心な施設を目指す。設計・監理は久慈設計が担当。2026年度から新たに受け入れを開始する。

 新たな施設は、同市下ノ橋町の1383.35平方bの敷地内に、鉄骨造2階建て延べ578.33平方bの寄宿舎や駐輪場(8.82平方b)を建設する。定員は13人で、すべて個室となる。取り壊す建物は、既存寄宿舎棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ437.12平方b)と既存物置棟(木造平屋建て24.36平方b)、ポンプ室棟(鉄骨造平屋建て5.07平方b)。工期は2026年3月15日まで。設計・監理は久慈設計が担当する。

 入札参加資格を見ると、▽法務省の2025年度における建設工事の一般競争参加者の資格の認定を受けていること、または当該施設の所在地を管轄する都道府県において公共施設の建設工事競争参加資格を有すること▽法務省の2025・26年度における建設工事(建築一式)の一般競争参加資格の認定の際に算出して得た総合数値が1000点以上1200点未満(建築一式工事・区分B)であること▽2010年度以降に建築一式工事の元請けとして完成引き渡しが完了した同種または類似工事の施工実績を有すること―などを挙げている。

 今回の入札は、開札後に落札候補者に対して競争参加資格の確認を行い、落札者を決定する事後確認型の一般競争となっている。
 既存施設は1973年に全面改築後、50年以上が経過し、老朽化が著しくなっていた。岩手保護院では、時代に即応した機能的で、安全・安心な施設にするため全面改築を計画した。

 今回の計画では、現施設を解体し、同一敷地内に更生保護施設を新築する。工事内容は現在の施設の解体や仮設工事、本体工事、電気設備・機械設備工事、植栽工事、外構工事などを予定。総事業費は4億1000万円と試算している。

 岩手保護院は、住職や経営者らで理事会、評議員会を構成。更生意欲を持つ人に円滑な社会復帰ができる機会を提供するためにある。全国に100カ所以上あるが、本県内には同施設のみ。入所できるのは保護観察対象者と更生緊急保護の対象者。
 公告文は同院ホームページで公表中となっている。

提供:日刊岩手建設工業新聞