県土木部は、2024年度工事検査・監査の概要を明らかにした。土木関連(1804件)の工事成績評定の平均点は、前年度平均を0.2ポイント上回る84.49点。造園以外は上昇が続き、平均点が一番高かったのは浚渫(13件)の86.07点(前年度比0.96点増)。建築・設備関係では、建築が81.90点(同0.4点増)、電気設備は81.90点(同1.4点減)、機械設備が82.00点(同0・4点減)だった。
土木関連(漁港事業含む)の工種別平均点は、土木一式(889件)が84.47点で、前年度と比べ0.11ポイントも上昇。舗装(510件)は0.38ポイント増の84.82点、とび・土工(249件)は0.12ポイント増の84.48点。
また、造園(3件)は80.97点(同2.88点減)、鋼構造物(10件)は84.06点(同1.11点増)、さく井(10件)は84.71点(同1.67点増)、その他(120件)は83.21点(同0.35点増)となった。
評点分布は82.5〜84.9点が最多で全体の51%(前年度51%)を占めており、これに85〜87.4点の29%(同28%)、80〜82.4点の12%(同13%)が続く。90点台は1%カウントされ高得点の工事が増加。全体的なレベルアップが読み取れると同時に平均点の上昇に寄与。
工事成績評点は、12年度に平均点が80点を超え、24年度時点では84点に到達。関係者の努力の結果が数字となって表れた。担当者は「改正担い手三法の趣旨を踏まえ、これまで以上に発注者と受注者が緊密に連動・協働して、業務遂行に努めることが重要」と話した。
建築の対象は130件、電気設備は31件、機械設備は34件。工事別平均点は建築一式(54件)82.60点(前年度比0.8点増)、防水(14件)81.80点(同1点増)、塗装(40件)82.00点(同0.8点増)、解体(22件)80.90点(同0.9点減)で解体以外は上昇した。
今後の目標は、週休2日制を前提とした休日の確保などを見込んだ日数等を考慮するとともに、設計・施工におけるデータ活用・共有を容易にするBIMの積極的運用や書類作成業務の簡素化が求められる。