日本大学工学部と県土木部は、技術分野における連携体制強化のため、2日付で技術的支援に関する協定を締結した。建設生産性向上のため、DXの推進など多様化する技術課題への対応が不可欠となる中で、技術分野全般にわたって学官の連携・協力に関する組織的な枠組みを設け、土木・建築技術の発展と地域・政策課題への対応を図る。意見、情報交換の場となる懇願会も立ち上げ、定期的に会合を持つ。
県と同大はこれまでもインフラマネジメントや建設産業政策、技術者育成等の分野で連携、協力している。今回の協定締結は同大からの要請を受けたもので、新技術の活用等に大学の持つ知見を生かすなど、土木・建築技術の全般にわたって連携体制を組織的なものにし、協力関係を深める。
従来からある、ふくしまインフラメンテナンス技術者育成協議会や建設業産学官連携協議会など個別分野の連携組織は、具体の個別課題に対応する枠組みとしてそのまま残す。
今後立ち上げる懇談会は、技術資産の発展と継承、政策・地域課題の解決策検討のための情報、意見交換の場とする。土木部の企画技術担当次長を座長とし、同大工学部土木工学科の技術懇談会担当と土木部土木企画課長が副座長を務める。議題に応じて座長が会を招集。懇談会の下に作業部会を設置することもできる。
(提供:福島建設工業新聞社)