金沢市は、3日に開かれた市議会議会運営委員会において、2025年度6月補正予算案を内示した。一般会計補正予算額は12億9181万9000円、補正後の累計額は前年同期比5・7%増の2061億9181万9000円。同補正予算額には、特別需要予備費の減額組替え分(マイナス2億4896万1000円)が含まれ、同分を除く実質の補正予算額は15億4078万円としている。このほか、下水道事業特別会計に2億3280万円が追加された。
村山卓市長は今補正予算の内容について、「公共事業や米国関税措置対策など地域経済の活性化に関する経費の追加、能登半島地震関連経費の追加などが主なもの」と説明した。
主な内訳として、新規では金沢21世紀美術館まちなか賑わい創出検討費に200万円を計上。大規模修繕に伴う休館期間中(27年5月から28年3月までの約11ヶ月間)におけるまちなかの賑わい創出に向け、検討に取り掛かる。私立保育所等施設設備整備費補助には総額2億610万円が盛り込まれ、認定こども園の増改築等を支援する。補助対象施設は、増改築が「認定こども園すくすくふたば」、「くら月こども園」、改修が「みどりが丘こども園」、「認定粟崎こども園」ほか。
補正内容は次のとおり((新)は新規事業)。
【通常補正分】
▽無電柱化推進事業費 1億円−旧鶴来街道(寺町5丁目地内)の管路工事
※道路新設改良事業費
◇金沢外環状道路整備事業費 2億円−海側幹線4期区間の調整池築造ほか
◇補助道路新設改良事業費 1億630万円−千木町線拡幅、犀川大通り線改良ほか
◇道路自然災害防止事業費 1000万円−天池・大平沢線詳細設計ほか
※道路橋りょう補修費
◇橋りょう補修費 2億3700万円−追逃橋橋梁補修ほか
◇道路ストックマネジメント事業費 2100万円−(新)山の上町地内・詳細設計ほか
▽都市基盤河川改修事業費 8700万円−弓取川護岸工
▽雨水幹線築造事業費(下水道事業特別会計) 1億7700万円−近岡町地内の雨水貯留施設築造工事など
▽まちの風情を感じる夜間景観創出事業費 300万円−夜間景観アクションプログラムに基づく整備を前倒し((新)本多の森周辺エリアの実施設計着手〈大乗寺坂、美術の小径〉)
▽玉川図書館建築レガシー継承事業費 3740万円(ほか債務負担3億5240万円)−資材単価、労務単価上昇などに伴う工事費等の増
▽(新)旧日本銀行金沢支店前面敷地利用推進費 500万円−取得後の利活用に先がけ、国道側敷地の一部の市民利用を推進
※下水道事業費(特別会計)
◇下水道管路緊急点検費 5580万円−大規模管路の管内腐食などの緊急点検及び更生工事を追加実施
【能登半島地震関連】
▽被災地域コミュニティ施設等再建支援事業費 9980万円
▽災害関連市単土地改良事業費 9220万円
なお、市長提出議案は10日開会の市議会6月定例月議会に上程される。