香川県は、栗林公園の公園施設長寿命化計画を本年度中に策定する。対象期間は2026年度から35年度まで。主に公園内の建築物と橋梁を対象に健全度調査や緊急度判定を行い、26年度以降、緊急度に応じて工事を実施する。
調査の対象となる主な建築物は30施設となっており、掬月亭(きくげつてい)や日暮亭(ひぐらしてい)などの休養施設、かがわ物産館(栗林庵)やトイレなどの便益施設、観光事務所棟や造園管理棟などの管理施設がある。
多くの施設の構造は木造で、築年数も20〜30年以上が大半を占める。主な施設の規模は、掬月亭が木造平屋454平方b、日暮亭が木造平屋93平方b。
橋梁については、園内の池に架かる主要な18橋を対象にしている。多くの橋梁は木や石で作られており、築後25年以上が経過しているものも多い。一部の橋梁は架け替えや更新を行っている。
調査は、基礎部分の現況確認を含め橋梁全体を対象に実施する。主な橋梁の構造と橋長は、常磐橋が石橋3・9b、到岸梁が木橋8・86b。
香川県では、県を代表する観光地として、現在の栗林公園を後生に残すことを目的に長寿命化計画を策定する。前回の長寿命化計画は16〜25年度が対象期間だった。
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建通新聞社