北川村は、宗ノ上地区小水力発電施設整備工事の一般競争入札を6月末に公告する。工期は30カ月。2025年度当初予算で25年度から27年度までの債務負担行為に限度額7億7443万円を設定した。
工事概要は建屋、取水堰、水圧管路、電気設備を整備する。建屋の規模は、鉄骨造平屋約80平方b。取水堰は高さ5b、幅23b。取水方法はチロリアン方式。水圧管路は延長1400bで、口径は400_。発電方式はフランシス方式。最大出力は199`h、最大使用水力は秒速0・24立方b、最大有効落差は101b。宗ノ上川を活用する。
同村は25年3月に「地球温暖化対策実行計画」を策定。その中で、50年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指し、再活用エネルギー施設として小水力施設を整備する。宗ノ上地区の他、蛇谷地区、矢筈谷地区、平鍋地区にも小水力発電施設を整備する方針で、蛇谷地区は24年度から工事に着手済。矢筈谷地区と平鍋地区は27年度以降に整備する。計画では、30年度の温室効果ガス排出量を13年度の約9000dから1541dに削減する目標を設定している。
所在地は宗ノ上。設計は地域小水力発電(高知市)が担当した。
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建通新聞社