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建通新聞社四国
2025/06/03

【愛媛】伊予市 ウェルピア伊予の劣化度調査を開始

 伊予市は、老朽化が進む宿泊施設等複合用途施設「ウェルピア伊予」(下三谷1796ノ1他)の劣化度調査業務を開始した。委託先は新企画設計(松山市)。9月30日までの履行期限で作業を進める。調査の結果を受け市は今後、市民の意見も踏まえながら施設の方向性(在り方)を決める方針。
 ウェルピア伊予は、1978年度に厚生年金休暇センターとして整備された施設。その後、市が2008年4月に取得し運営している。建設から40年以上経過しているため、老朽化が著しく、設備の更新を含めて全面的な改修または建て替えなどが必要となっている。
 市は昨年、将来的な財政負担を理由に現行施設の運営継続が困難としていたが、市民などから既存施設の存続要望などもあり方針を保留。現状の運営を継続しつつ、今後も運営が可能かどうかを早急に検討することにした。
 対象施設は、鉄筋コンクリート・鉄骨造6階建て延べ8930平方bのセンター棟、鉄骨鉄筋コンクリート造2階建て延べ2766平方bのスポーツ棟、鉄筋コンクリート造5階建て延べ2125平方bの合宿棟。この他にプール、ゴルフ場、遊具についても劣化度調査を行う方針。業務では、これら施設の劣化状況を把握した上で、複数の改修計画案と各概算工事費の算出を求めることにしている。
 市はこの改修案を市民に示し意見を求める考え。その上で27年度をめどに今後の在り方を決めることにしている。

提供:建通新聞社