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建通新聞社
2025/06/05

【大阪】大屋根リング北東部分の原型残置案を提示

 大阪府と大阪市は、2025年日本国際博覧会協会が6月3日に開いた第2回の「大阪・関西万博の大屋根リング活用に関する検討会」で、夢洲第2期区域にあるリング北東部分約200bについて、来街者が屋根部分に登ることができる原型に近い形で残置する案を提示した。
 合わせて、建築基準法に基づく耐火改修に相当程度の費用を要する可能性があることから、跡地開発を担う民間事業者が採用しない場合を想定し、第3期区域に位置する南側のリング約350bをまちづくりの開始までの約10年間保存することを検討している。
 博覧会協会は、南側部分の残置について、7月中を予定する解体発注の変更契約に間に合わせるため、6月23日の協会理事会までにリングを引き渡す管理主体を決めることを求めた。
 今後、検討会を構成する国や大阪府・市、経済団体で協議を行い、残置する箇所について詳細を詰める。また、管理主体や法的な位置づけ、費用負担と財源などについて議論を進める。
 大阪府・市は、原型に近い形でのリングの活用に向け、関係者と連携しながら法的な整理を進める。25年度後半を予定する第2期区域の開発事業者募集では、リングをモニュメントなどに改修して活用する計画や部材としてリユースする計画を含めて幅広く提案を求め、来春に方向性を決める。
 また、南側部分を活用する場合は、隣接する北側区域にリングと連携したイベント広場(緑地)を整備することを計画している。26年度に整備着手した場合、28〜29年度の利活用開始を見込む。
 ※写真は建通新聞電子版に掲載中

提供:建通新聞社