京都市は、中京区の元離宮二条城について、国宝(建造物)二の丸御殿保存修理工事を計画。令和9年度からの工事着手を見据え、7年度中に基本計画を策定する。
二の丸御殿保存修理を巡っては、令和6年3月開催の元離宮二条城保存整備委員会において「令和6年度から工事着手を予定していた第3期工事(二の丸御殿修理工事)について、6年度から3年程度かけて課題の検討・設計を行い見直した上で、9年度以降の工事着手を目指す」と報告していた。
市文化市民局は6月4日、「元離宮二条城国宝・重要文化財(建造物)等保存活用計画改訂補助業務」をプロポーザルで公告した。
市は、平成29年3月に二条城内の国宝・重要文化財(建造物)及び番所を対象とした「元離宮二条城国宝・重要文化財(建造物)等保存活用計画」を策定。策定後の進捗等を反映させ、次の約10年間(概ね令和8年度から17年度まで)に着手を予定している整備を記載するため、令和8年3月に保存活用計画を改訂する。
改訂する主な内容は、@二の丸御殿保存修理工事について(令和9年度工事着手予定の二の丸御殿8棟(白書院、黒書院、蘇鉄の間、大広間、式台、遠侍及び車寄、台所、御清所)保存修理工事について盛り込む。二の丸御殿8棟保存修理工事の基本計画を令和7年度に策定予定であり、この内容を記載する)A周辺環境の変化への対応Bその他(策定後から現在までの進捗等について盛り込む)。このほか、周辺環境調査・検討等を行う。
履行期間は令和8年3月23日まで。
委託料上限額は600万円(税込)。
プロポの主な参加資格は、▽京都市の競争入札参加有資格者(測量・設計等(建築設計(建築関係設計コンサルタントまたは土木設計(土木関係建設コンサルタント)))であること▽平成22年度以降、国指定文化財に関する保存活用計画策定業務を元請けとして受託し、完了した実績を1件以上有すること等。
参加申請書等提出・現地視察(6月23日〜6月25日を予定)申込みは6月18日まで、企画提案書の提出は7月16日まで。ヒアリング(実施する場合)は7月下旬。事業者決定は8月上旬を予定。
担当は京都市文化市民局元離宮二条城事務所保存整備係(рO75−841−0096)。