大阪府がまとめた2024年度(24年4月〜25年3月)の工事成績評定結果で、大成建設・村本建設・中林建設共同企業体の「寝屋川流域下水道門真守口増補幹線(第1工区)下水道管渠築造工事」が90点でトップとなった。全1021件の平均点は76・18点となり、90点台は1件のみだった。
府の工事成績で90点以上を獲得した案件は15年度の「大阪府営東大阪中鴻池第5期高層住宅(建て替え)新築工事(第1工区)」(施工=今西組、90点)以来となった。
80点以上の工事は137件で、全工事に占める割合は13・1%。23年度と比べ約3・6ポイント増となった。工種別の内訳は、土木が114件、建築が6件、設備が17件。80点以上の工事は府都市整備部優良建設工事等表彰の審査対象となる。
工種別の平均点は、土木が77・23点(531件)、建築が73・90点(144件)、設備が75・52点(346件)。23年度と比べると、土木が1・2ポイント、設備が0・38ポイント増加したのに対し、建築は2・1ポイント減少した。
最高点と最低点の開きは土木が35点(最高点90点、最低点55点)、建築が19点(最高点83点、最低点69点)、設備が17点(最高点86点、最低点69点)。
土木は、大成JVに続き、奥村組土木興業の「大阪モノレール支柱建設工事(桑才新町工区)」が89点で2位、ヤマト工業の「大阪モノレール支柱建設工事(本庄西工区その2)」、大起工業の「一級河川寝屋川布施公園調節地築造工事(R4取水施設工)」が86点で3位に並んだ。
建築では、藤木工務店大阪本店が施工した「大阪府立中之島図書館書庫棟改築その他工事」が83点で1位。次いで、博田建設の「大阪府営堺宮山台4丁住宅外構改修工事」と中道組の「大阪府立中央図書館書庫整備改修工事」が82点で2位となった。
設備では、東芝インフラシステムズ関西支社の「大和川下流流域下水道狭山水みらいセンター汚泥処理電気設備更新工事」が86点で1位となり、同社の「寝屋川流域下水道氷野ポンプ場電気設備更新工事」が85点で2位だった。
85点以上の11件は表の通り。
※ランキング表は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社