徳島県は、8月に2025年度「徳島県SDGs債」の発行を予定している。法人投資家向けで10年満期一括償還。発行総額は未定で今後、主幹事証券の大和証券、野村證券、みずほ証券が募集する。利回りは市場の状況を見て決める。25年度予定事業の浸水・高潮対策などのグリーンプロジェクト(PJ)、県立支援学校施設整備などのソーシャルPJに充当する。
前回、約1年前の24年度募集時の内容は、償還方法が10年満期一括償還で応募者利回り0・969%、発行価格額面100円につき100円だった。建設業者やコンサルタント業者を含む45件の投資家から応募があり45億円を発行した。
25年度充当予定事業は、調達資金が環境問題の解決を目指すグリーンPJとして、県有施設のZEB化・省エネ化、森林整備・林道整備、浸水・高潮対策(河川改修、海岸保全施設整備など)、土砂災害対策(値すべり防止対策)などを予定している。
また社会課題の解決を目指すソーシャルPJとして、県有施設の老朽化・防災対策、県立支援学校の施設整備、多目的トイレ・車いす席・エレベーターなどの整備、農業水利施設の老朽化対策などにも充当する予定。
県は昨年度に続き、ESG投資(環境、社会、健全な経営を考慮した投資)に関心の高い投資家のニーズを捉えて、サステナビリティボンド(調達資金を環境と社会に充当する債権)の徳島県SDGs債を発行することにした。
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建通新聞社