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鹿児島建設新聞
2025/06/10

【鹿児島】県新総合体育館の整備/基本構想前提に設計

 県は、スポーツ・コンベンションセンター(新総合体育館)の整備に向けた経費を盛り込んだ2025年度一般会計6月補正予算案を4日、第2回県議会定例会に上程した。内訳は設計審査会の設置・運営や交通量調査費に3200万円、債務負担行為で基本・実施設計と各種調査は28年度までの限度額9億337万円。塩田康一知事は「基本構想に基づく観客席とすることを前提に設計を行いたい」と述べ、「強い覚悟を持って臨みたい」と意気込みを提案理由説明の中で述べた。

 設計者の選定手法は公募型プロポーザル方式。想定スケジュールは、設計者などへのヒアリングや設計審査会で検討を行い7〜9月ごろに実施要領を公告。2段階での審査を見込み26年3〜4月ごろの決定・契約締結を目指す。

 基本構想によると、延べ面積は3万u程度、高さは30m以下を想定。フロアサイズはメインアリーナ3726u以上、サブアリーナ(観客席500席)1564u以上、武道場(同400席)841u以上−など。

 メインアリーナの座席数は固定席4000席、可動席2000席、移動席2000席の計8000席とするほか、器具室、更衣室、会議室などを配置。

 塩田知事は「ユニバーサルデザインの実現やZEB Readyの導入、桜島の景観を望む本港区エリアにふさわしいデザインを備えた鹿児島のシンボル的施設として整備を推進する」と締めくくった。

■契約締結議案も上程
 志布志高改築など2件

 同定例会には、志布志高校校舎改築(建築1工区、債務)を14億4980万円で鎌田建設・森建設・福元昭建設JVと結ぶ工事請負締結議案を上程。建物規模はRC造4階建4071.16u。また、2工区(同752u)は南建設、3工区(同751u)は川原田工務店が一般競争入札により落札。議案が可決承認されると着工の運びとなる。

 また、道路災害復旧(応急)(北薩トンネル5工区)水抜き導坑一式は、11億7040万円で熊谷組・渡辺組・福上産業JVと契約を結ぶ議案も上程した。
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