新潟市は、公募型プロポーザルで選定を進めていた「鳥屋野運動公園野球場再整備基本計画策定支援業務」について、委託先候補者としてエヌシーイーを特定した。
同社を含む3社が提案を行い、5日に開催された選定委員会(書面審査)によりエヌシーイーが最高得点となる262点(満点300点)を獲得し、委託先候補者に選ばれた。
鳥屋野運動公園野球場(鳥屋野球場)の現在地での再整備(建替え)に向けての基本計画策定となる。業務内容は地域住民等意見聴取の支援、基本計画策定の支援(整備コンセプト、基本性能)など。履行期間は2026年2月28日までとなっている。
中央区女池南3丁目地内の鳥屋野球場は1963年8月に竣工。既存施設はRC造3階建て延べ4584平方メートル。グラウンドは両翼97・6メートル、センター120メートル、フィールドは内野黒土、外野天然芝。観覧席の収容人員は1万4000人。付属設備は会議室、更衣室、シャワー室、放送室。駐車場は650台。2024年1月に発生した能登半島地震で球場内外にひび割れや液状化による陥没、隆起などがあり使用できない状態が続いている。市は21年度に改定した市の財産経営推進計画で鳥屋野球場について「存続」と判定されたことを受け「建替え」を前提に検討。23年6月には鳥屋野球場を含めたスポーツ施設の今後のあり方について有識者らで構成される「スポーツ施設の未来構想会議」(会長・西原康行新潟医療福祉大学副学長)が設置され、鳥屋野潟南部地区への移転を含め協議を進めていた。