京丹後市は、京都縦貫自動車道の(仮称)大宮峰山ICの供用開始を見据え、峰山町新町に延6000u規模の都市拠点公共施設を計画。令和7年度から設計や用地取得を進め、9年度の土地造成を経て、10・11年度の5ヵ年で建設する考え。
同計画について、6月一般会計補正予算案の都市拠点等整備推進事業の都市拠点公共施設整備として4億5826万円を計上した。
総合計画及び都市計画マスタープランにおいて示す都市拠点について、京都縦貫自動車道の「(仮)大宮峰山IC」の供用開始の機を捉え、新たなまちの顔となる施設として整備する。都市拠点にふさわしい子育て支援、図書館、文化・芸術活動などの施設機能を有した、人が集まりつながる交流の拠点となるインクルーシブな複合施設を目指し整備を進める。
整備予定地は、同市峰山町新町。敷地は約5000uで、国道312号と482号沿いの商業機能が集積するエリア。
導入機能について、子育て支援、図書館、文化・芸術活動支援、市民活動支援・交流の4つを構想。屋内のあそび場、保健センター機能、執務室(子育て関連)・相談室・授乳室等)、調理室、多目的室、創作室、音楽室等、児童書・絵本読み聞かせスペース、ティーンズスペース、飲食スペース、託児室、広場、カフェ、一般開架スペース、郷土資料、対面朗読室、閲覧スペース、執務室、自習スペース、共有スペースを設置。
施設の延床面積の想定規模感は約6000u。想定導入機能・規模は▽屋内のあそび場=約800u▽保健センター機能=約360u▽授乳室・おむつ替え・子ども用トイレなど=約50u▽調理室=約60u▽飲食スペース=約30u▽相談室(3室想定)=約45u(15u×3)▽執務室(子育て関連)=約250u▽図書館=約2000u(開架・閉架・自習スペースなど)▽サービスカウンター・執務室(図書館関連)=約200u▽多目的室・創作室・音楽室・コワーキングスペース=約400u(40u×4室、80u×3室想定)▽カフェ・ラウンジ=約100u▽その他共用部(廊下・階段・EVなど)=約1700u(各機能の占有面積の40%として試算)−。広場は約300u、駐車場は約1700u(来場者用65台想定)。
概算事業費は54・7億円を見込む、令和7年度に用地測量0・1億円、都市計画作成・事業認可0・1億円、用地取得3・2億円、基本設計1・2億円。8年度に詳細設計3・1億円。9年度に土地造成1・4億円。10年度に建設工事17・9億円。11年度に建設工事26・8億円、その他工事(外構・駐車場)0・9億円。
令和7年度6月補正では、都市拠点公共施設基本設計者選定経費16万円、工事設計委託料1億2140万円[令和8年度へ繰越明許費を設定]、測量委託料870万円、都市計画等作成支援業務委託料940万円[8年度へ繰越明許費を設定]、土地購入費(峰山町新町)3億1860万円[8年度へ繰越明許費を設定]を追加計上した。
今後の事業スケジュールは、令和7〜8年度に用地測量、都市計画作成・事業認可、用地取得、基本設計、8〜9年度に詳細設計、9年度に土地造成、10〜11年度に建設工事、その他工事を行う予定。
なお、京丹後市都市拠点公共施設整備基本計画について、令和5年6月に公募型プロポーザルで大日本コンサルタント梶i東京都千代田区)を委託候補者に選定し、6年3月に同計画を策定。7年3月に改定し整備場所(同市峰山町新町)を再選定した。