香川県は、高松港・坂出港長期構想で示した、坂出港の構想実現に向けた取り組みを本年度から実施する。本年度は、主に中央埠頭地区の既定計画の廃止に伴う埠頭の再編、西運河地区のにぎわい・交流拠点の創出に向けた施設計画の検討を行う。2026年度以降も構想を具体化するため、坂出市と協議をしつつ、港内にある港湾施設の個別施設計画作成などを進める。
中央埠頭地区では当初、新たな埠頭を整備する計画だったが、既定計画を廃止したため、整備箇所や規模を再検討する。計画されていた埠頭の規模は約45f。東側の長さは230b、深さは10b。西側の長さは260b、深さ7・5b。
同地区では、大型穀物船の喫水調整や施設の老朽化、手狭な背後地などの課題を抱えている。長期構想には、大型船に対応した新たな大水深岸壁の設置と埠頭の再編を記している。
さぬき浜街道に架かる両景橋の南側に位置する西運河地区では、にぎわい拠点の創出を目指す。同地区には運河に直結した商店街があったが、現在はJR坂出駅を中心に人が集まる拠点が形成されている。
倉庫など既存施設がある対象地の面積は、港湾関連用地2・7fと工業用地2・3f。港を生かした施設整備に向け、地区内にある緩衝緑地との連携も踏まえて検討する。
現在、坂出港港湾計画施設配置検討業務の総合評価落札方式一般競争入札の手続きを進めている。開札日は6月25日。納期は25年3月19日。
高松港・坂出港長期構想は22年度に策定した。
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建通新聞社