石川県企画振興部空港企画課は2025年度、小松空港ターミナルビル基本構想に着手する計画で、近く業務をコンサルタントへ委託するスケジュールだ。
同空港中期ビジョン策定検討委員会(委員長・山内弘隆一橋大学名誉教授)が今年3月に策定した「小松空港中期ビジョン」を踏まえ、基本構想では空港の将来需要の予測、ターミナルビルの施設規模及び施設整備(案)、民間活力を導入した空港の運営手法について整理する。
施設規模の設定にあたっては他県における空港整備事例を踏まえ、将来的に付加すべき機能、施設を検討した上でターミナルビル及び駐車場の所要規模を算出。
施設整備案の検討では施設規模を踏まえ、ブロック平面図を作成した上で、ターミナルビル及び駐車場の施設整備(案)を作成。ターミナルビルの展開方法は増築、建て替えを想定している。
このほか、新たに整備するターミナルビル及び駐車場の収入、支出を想定し、運営収支を分析したり、空港民営化にあたっての課題を把握するための民間ヒアリングの内容の整理、結果の取りまとめの支援を行う。
県では今年度にターミナルビル基本構想検討会議を立ち上げ、4回程度の会合を通じて構想を策定する。25年度当初予算において基本構想策定費1500万円を計上している。