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建通新聞社(中部)
2025/06/12

【三重】伊勢市 浄化センター廃止し宿泊施設を誘致

 伊勢市は、五十鈴川中村浄化センターを2026年度末に廃止し、解体後の跡地に宿泊施設を誘致する。事業者を選定するための公募型プロポーザルを26年5月に実施して、売却先を決める計画だ。25年度はプロポーザルの準備を進めるとともに、同センターと水道橋の解体・撤去に向けた基本設計を行う。
 事業者は26年7〜8月にかけて選定して、9〜10月の契約を見込む。土地の引き渡しは同センター解体後の29年4月の予定。
 同センターは、宇治中村町地区の汚水処理施設で、県の流域下水道宮川浄化センターの汚水処理が可能になるまでの暫定的な施設として1999年に供用を開始し、運用していた。県の流域幹線の整備が進んだため、切り替えに伴い廃止する。
 対象地区は風致地区で特定用途制限地域にも指定しており、工場や商業施設の建設が難しいことから、伊勢神宮内宮に近い立地を活かして、宿泊施設を誘致することで跡地の有効活用を目指す。
 解体の対象は管理・汚泥棟、汚泥貯留槽2槽、沈殿池2池、ろ過・消毒施設。管理棟の規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ960平方b。早ければ2026年5月に実施設計を委託して年度内に完了する。清掃などの停止作業の後に、27年11月〜28年度末の期間で解体工事を行う。
 同センターに接続する水道橋は2径間延長約140bで、工事は2回に分割して発注し、施設に接する右岸側から着手する。27年4月〜28年6月にかけて右岸側上部工と橋台1基、7月から左岸側上部工と橋脚、橋台1基の撤去を実施する。
 登記面積は1万3446平方bで、売却予定面積は約1万2000平方b。所在地は中村町1360ノ1他。
提供:建通新聞社