トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

秋田建設工業新聞社
2025/06/12

【秋田】秋田港アクセス道路、3者特定JVに発注/1・2号橋の上部工製作・架設を公告

 県道路課は12日、秋田港アクセス道路整備に関し、国道7号手前の新城川に架設する(仮称)1号橋の上部工製作・架設(予定価格7億2,164万円)、国道7号とJR奥羽本線の立体交差部に架設する(仮称)2号橋の上部工製作・架設(6億9,565万円)をそれぞれ公告した。参加要件はいずれも3者構成(鋼構造物A)の特定建設工事JV(詳細は発注情報欄参照)。今後、新城川下流に架設する(仮称)4号橋のA1橋台も公告する予定で、6月補正予算案の一部を充てる。

 今回、上部工を公告した2件のうち、(仮称)1号橋は橋長74m、有効幅員12mの橋梁。基礎工は鋼管ソイルセメント杭、下部工はラーメン式橋台(A1、A2)、上部工は単純鋼箱桁橋(RC床版)。現在はA2橋台の工事を進めており、上部工では10年10月31日の工期で製作、輸送、架設、塗装を行う。同橋ではA1橋台がまだ未発注となっているが、時期については今後、検討する。

 (仮称)2号橋は橋長364.5mの長大橋で、下部工は逆T式橋台(A1、A2)、張出し式橋脚(P1〜P7)、上部工は鋼8径間連続箱桁橋で、床版は一般部がRC床版、跨線部がI型格子床版。現在はA1橋台、P1〜P3橋脚、P6橋脚を施工中。今月16日には、国道7号東側(新城川側)のP4・P5橋脚を開札し、これで下部工の発注は完了する。上部工は国道7号を境に東側を先行して整備するもので、対象はP5橋脚〜A2橋台の製作と、JR部を除くP6橋脚〜A2橋台の架設。(仮称)1号橋と同様、10年10月31日の工期で製作、輸送、架設、塗装を行う。上部工では今後、JR奥羽本線西側のP5橋脚〜A1橋台の製作・架設を8年度以降に発注。最後にはJR部(P5〜P6橋脚)をJR委託(予定)により整備する予定。

 そのほかの橋梁では、(仮称)3号橋(県道久保秋田線立体交差部)が6年度までに完成している。新城川下流の(仮称)4号橋(L68.2m)では6月補正予算案を充て、A1橋台を秋田地域振興局建設部から公告する。国道7号タッチの接続道路部に架設する(仮称)5号橋ではA1橋台を整備中で、今月16日にA2橋台・P1橋脚を開札する。

 道路新設工事では、今年2月と3月に2件の工事を契約しており、新城川近くにある郷力山を切土(掘削)し、秋田北IC側に盛土(サーチャージ盛土)する。今後も予算を確保しながら道路土工を継続していく。

 全体計画は、大型トレーラーの走行性改善などを目指し、秋田港港北線付近(秋田港側)から秋田自動車道・秋田北ICまで、延長6,120m、幅員10mの道路を新設するもので、11年度の完了を予定している。

提供/秋田建設工業新聞