NEXCO東日本東北支社は12日、仙台北部道路の4車線化に向けて高架橋2本の上部工を施工する「仙台北部道路成田高架橋ほか1橋(鋼上部工)工事」をWTO対象一般競争入札で公告した。対象は成田高架橋と石積高架橋。
参加資格は鋼橋上部工工事NsまたはNの単体か2社JV。
申請書は今月26日まで、技術提案書は7月25日まで受け付ける。ヒアリングなどを経て入札書を11月25日まで受け付け、翌26日13時30分に開札する。総合評価は技術提案評価型。発注見通しによると概算規模は27億2000万円以上50億円未満。
仙台地域の北側を横断する仙台北部道路は、三陸自動車道・利府JCTを起点に東北自動車道・富谷ICに至る延長13・5`bの自動車専用道路。このうち利府しらかし台IC〜富谷JCTの延長約5・8`bを対象に4車線化拡幅に取り組み、U期線として上り線側(現道北側)を新設する。
施工場所は宮城県富谷市石積地内〜西成田地内。詳細設計と製作・架設を行うもので、工期は1350日間(2029年9月ごろ)。
石積高架橋は市道石積線などを跨ぐ橋長279・5b、有効幅員9・76bの鋼5径間連続ラーメン2主鈑桁。鋼材の重量は約682d。橋脚の躯体高はいずれも20b程度となる。
成田高架橋は県道仙台三本木線などを跨ぐ橋長331・5b、有効幅員9・76bの鋼6径間連続ラーメン2主鈑桁。鋼材の重量は約790d。橋脚の躯体高はいずれも30b前後となる。
ともに架設工法はトラッククレーンベントを想定し、160d吊り、360d吊り、650d吊り(成田高架橋の一部)のクレーンを用いる計画。また両橋とも場所打ちPC床版。
技術提案項目は▽剛結構造箇所の品質向上▽桁架設時に供用中のT期線を走行する一般車両の安全確保―で、両橋に共通する提案を求める。
2橋とも上部工基本・下部工詳細設計は建設技術研究所が担当。下部工は、拡幅区間全線の盛土工と併せて五洋建設・丸本組JVが構築する。
また関連して富谷JCTのフル化にも取り組む。Uターンランプ橋は成田高架橋でループする形状で新設を想定。橋梁検討業務は建設技術研究所が担当。ループ橋周辺の工事用道路などは設計者を選定中。
提供:建設新聞社