白岡市は6月補正案を公表した。5月6日深夜に起きた火災により市役所本庁舎を閉鎖している措置として、12月までにプレハブ平屋2棟(延べ床面積2200u)を建設する方針を打ち出した。プレハブの賃貸借費用などを含む復旧事業費1億6075万6000円を計上。本庁舎南側の職員駐車場を建設予定地として、議決後早期に造成工事に入る。
事業費の内訳は▽仮庁舎賃貸借費用1億333万6000円▽職員駐車場の造成費用5550万円▽代替とする駐車場用地測量費用192万円――となっている。
いずれも予算が可決されれば、早期に発注する。仮庁舎賃貸借費用にはプレハブの設計費も含まれており、設計と職員駐車場造成工事を並行して行う。また、仮庁舎建設に伴い代替とする駐車場を近隣に設ける予定で、乗用車300台弱が駐車できる規模を想定する。
生涯学習課を除く市教育委員会は、3月に閉校した旧大山小学校(荒井新田339)に移る。これに伴い、市は旧大山小校舎改修を行うための積算を進めている。早ければ改修費用を6月議会の追加議案として上程する方針。議決されれば間を置かず設計を発注し、12月までに改修を終える見通しだ。
旧大山小の工事内容は▽不燃性の内装へ張り替え▽多目的トイレの設置▽洋式トイレにウォシュレットを導入▽非常用照明・防犯灯・防犯カメラ・手すりの設置▽駐車場の白線引き▽車いす利用者用の駐車スペース設置――など。
本庁舎(千駄野432)の損傷については、現在消防署が調査を行っている。市はこの結果を踏まえ暫定的な見通しとして、建て替えではなく大規模改修を行う方針を明かした。予算が可決され、がれきの撤去を終えた後、躯体の損傷を調べる火害調査を約1カ月かけて行う。これを基に積算など具体的な対応をまとめていく方針だ。
本庁舎の施設規模はRC造4階建て、延べ床面積2696・1u。竣工は1992年。
本庁舎復旧までの仮庁舎賃貸借を見越し、その費用として8億2668万8000円を26年度から28年度の債務負担行為に設定。6月補正予算可決後は4億8739万円を追加し、一般会計累計総額が205億490万3000円となる。
提供:埼玉建設新聞