福井県中小企業団体中央会の第70回通常総会は3日開かれ、新会長に県織物工業組合の加藤英樹理事長(65)を選任した。
2024年度の事業報告・貸借対照表等、および25年度の事業計画・収集予算案など計8議案を慎重審議し、すべて原案通り了承した。
会場は、福井市大手3丁目のザ・グランユアーズフクイで。
24年度は、62年ぶりとなる「第76回中小企業団体全国大会福井大会」を開催し、全国から約2000人が参加し成功裡に終えている。
25年度も引き続き、「より開かれた中央会、よりチャレンジする中央会、より組織力ある中央会」を目標に掲げ、会員組合と組合員企業の事業継続、および地域経済の活性化を図る支援に取り組む方針。人手不足対策など、時代の要請に即応した支援を強化。ものづくり補助金や中小企業省力化投資補助金も地域事務局を担い、生産性の向上に資する設備投資などを支援する。
新三役の方々(敬称略)
■会長
(新)加藤英樹 県織物工業組合
■副会長
中山浩行 県鉄工業協同組合連合会
増永宗大郎 県眼鏡工業組合
(新)田中亮輔 康和織物協同組合
■専務理事
(新)西澤弘純
【退任者】
◆会長
稲山幹夫
越前おおの織物工業協同組合
◆副会長
野尻章博 県商店街振興組合連合会
◆専務理事
江端誠一郎
縦糸に横糸を通すように
加藤新会長が挨拶。中央会を本業の織物に例え、「単なる一本の糸も、織りなし、平面(布)にすれば付加価値が生まれる。各団体が縦糸のように活躍し、そこへ新たな横糸を入れて、新しい付加価値を生み出したい。世の中にない、まったく新しいものを。それは大企業にはできない。中小企業にしかできない」と力強く抱負を示した。