彦根市は、市道芹橋彦富線(彦富工区)道路改良事業について、工事請負費9500万円を含めた計1億0214万円の補正予算を6月市議会で措置した後、25年度2件の工事を発注する考え。1件目は未着手の延長300b規模の工区について7月にも地盤改良や排水構造物を含めた土木工事1件を発注し着工、2件目は着工済みの延長130bの工区について仕上げとなる舗装工事を1件で発注し着工、それぞれ年度内完了をメドに進める。着手済の延長130bの工区は今年度完了させ、25年度新規着工の延長300b工区は順調にいけば26年度以降も順次事業費を確保し数ヵ年で完了させたい意向。半分程の約410bの彦富工区の残り区間の整備予定は現時点では未定。
6月の補正予算には、国補助金配分に合わせた経費補正として芹橋彦富線(彦富工区)道路改良事業費に1億0214万円を追加。内訳は、工事請負費9500万円と調査等委託料273万円、補償、補填及び賠償金364万円など。
市道芹橋彦富線の「彦富工区」は、稲枝駅西側地区道路事業の一つとして10年に事業化され最終工区として取り組んでいる稲部町〜彦富町(終点)までの区間。整備予定延長は840bで、幅員20b、2車線、両側歩道のバイパス整備を計画。
24年度は、周辺状況や他の幹線道路との連携から選定した最優先で取り組む延長約130b規模の工区について24年度土木工事および舗装工事を発注し、繰り越しで7月末工期で進めているほか、6月補正で7296万1千円を措置した。市道芹橋彦富線(彦富工区)ほか1線の道路詳細設計は17年度。石居設計(彦根市)が担当。
市道「芹橋彦富線」(愛称・八丁目南北通り)の区間は銀座町の起点から彦富町の終点まで。全線的には江戸期にはすでに後三条橋までの「芹橋八丁目通り」が形態を成しており、37年の彦根市制後38年に後三条橋までの区間が最初に市道認定された後、北から順次整備・供用が進められ、97年に稲部町地先の稲枝東小学校前までを完成し供用開始。引き続き10年から稲部町〜彦富町(終点)までの最終となる840b区間の整備に取り組んでいる。
詳細な整備沿革によると、(起点)銀座町〜西今町区間については38年に芹川までを市道認定しすでにあった道路を舗装、70年の芹川改修に合わせ現在の橋梁「後三条橋」を完成。橋梁から「下後三条交差点」までを67年、次の「平田町交差点」までを69年、「戸賀町北交差点」までを71年にそれぞれ整備。「戸賀町北交差点」〜「戸賀町交差点」〜「西今伊庭団地交差点」区間を77年に整備、78年に「西今団地交差点」までを整備し銀座町〜西今町区間を完了。次の西今町〜犬上川区間では「西今団地交差点」〜「野瀬東交差点」区間を88年、次の「野瀬町南交差点北側」までの区間を86年整備し96年歩道を完成、次の「犬上川」までの区間を88年整備し96年歩道完成。
続く県道区間を経て次の犬上川〜日夏町区間では犬上川に架かる「宇尾大橋」を92年供用開始。次の「蓮台寺町交差点」までを92年、日夏ニュータウン開発に合わせ「日夏町南交差点」までを86年供用開始。次の日夏町南交差点〜宇曽川区間では「清崎町交差点」までを89年、「賀田山町交差点」までを93年、「境川橋梁」までを92年、宇曽川橋梁までを94年にそれぞれ整備・完了。
次の宇曽川〜稲部町区間では宇曽川に架かる「金沢大橋」と橋梁から稲部町地先の稲枝東小学校前までをそれぞれ97年に整備し完成・供用。続く最終の稲部町〜彦富町(最終)区間に10年に着手し整備を推進している。
提供:滋賀産業新聞