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日本工業経済新聞社(群馬)
2025/06/16

【群馬】村山俊明大泉町長インタビュー

任期満了に伴う大泉町の町長選挙が4月20日に行われ、現職の村山俊明氏が4回目の当選を果たした。1970年以来となる新産業団地の整備を支援するとともに、治水対策や町内道路の4車線化などインフラ整備にも重点を置くという。4期目を迎えた新たな任期で、これから取り組んでいく重点施策や方針など村山町長に話を聞いた。
−4期目が始まった意気込みなど
村山 町の2大基幹産業である、SUBARUとパナソニックエナジーによるEVリチウム電池工場建設および新産業団地整備、2026年5月の供用開始に向けた新庁舎建設事業、1市3町による斎場の建設などを引き続き推進する。
多くの事業を抱えながら住民サービスの向上に努め、限られた財源のなかで財政運営を求められている。町が掲げている、『住んでみたい、住み続けたいまち、おおいずみ』を実現するべく、職員とともに取り組んでまいりたい。
−町の重点施策について
村山 東日本大震災で大きな被害が出た地域の治水対策7期目工事を進めていく。町民が安心安全な暮らしができるよう努めるとともに、国県町で協力しながら一級河川である休泊川の改修を始め、企業誘致に伴う基盤整備として、洪水調整池の建設を予定通り進める。
このほか、将来的には企業の誘致に伴う道路4車線化整備なども念頭に入れ、住民の方々が生活に支障がないよう努めていきたい。
また、新庁舎に役場機能の移転後、現在の庁舎は構造上耐震化が適用できないため、安全性の面なども考慮して解体し、更地にして今後の土地活用方法などもこれから検討していく。
−インフラ整備事業などについて
村山 これまで、SUBARU大泉工場周辺の渋滞対策のための交差点整備など、これら事業推進のために関係各所などへ働きかけるなど調整を進めてきた。こうした努力が実り、大型企業誘致が実現することとなった。町としても引き続きバックアップをしていく。
洪水調整池造成に併せて排水管の入れ替え工事を進めるほか、産業団地の建設に伴い、人口増加や物流など交通量増加による混雑が生じることから、SUBARU大泉工場に隣接する道路の4車線化工事を進めていく。
−新たな企業誘致について
村山 大泉町は面積が小さく適した土地もないことから、さらなる産業団地の用地確保や造成は難しい状況となっている。そこで、製造業だけでなく、今後はITやDX関連の企業誘致に取り組んでいきたい。また、空き家バンクなどを利用していき、アニメ産業など若者たちを町に呼び込める、雇用を増やせるような施策を計画している。UターンやIターンで就職できるよう、働き場所を創出するためにワーキングチームを作り進めていく。
−地元建設業へのメッセージ
村山 建設関連産業については、地元企業の育成や住民雇用など広い意味での支援をしていく。地元の建設会社の皆さまは、災害対応など緊急的な事案でも協力していただき、公共施設の不具合があった場合に早急の対応をしてくれることに感謝申し上げる。長年、建設業を営んできた信用もあるなかで、もちろん予算的な制約はあるが、共に繁栄をしていきたい。