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建設経済新聞社
2025/06/16

【京都】宇治田原町公共下水道を京都府木津川流域下水道に編入 国道沿い等に木津川東部幹線 郷之口中継ポンプ場の改良も

 京都府は、宇治田原町公共下水道を京都府の木津川流域下水道に編入するにあたり、国道沿い等に木津川東部幹線を整備するとともに、町の郷之口中継ポンプ場を流域下水道の施設として改良する。
 町が府に木津川流域下水道への編入を要望。府の試算では、町が単独公共下水道を維持するよりも、木津川流域下水道へ編入する方が、国・府・市町の建設費及び維持管理費の合計が安価となる見込みとなった(府試算…令和7〜36年の30年間の国・府・市町の事業費ベースの建設費・維持費合計は、宇治田原町流域編入74億円、宇治田原町単独公共下水道維持89億円)。
 こうした中、城陽市東部丘陵地の開発に伴い、市町境まで下水道区域が拡大する計画が具体化し、隣接する宇治田原町との流域下水道接続が合理的に行える状況に進展した。
 府は令和4年度に「水環境構想2022」を策定し、この中の施策「広域化・共同化の推進」において、宇治田原町の流域編入の可能性検討を位置付け、検討を進めた。その後、令和7年1月に京都府及び木津川流域下水道の構成市町と編入条件の基本事項について覚書を交換した。
 流域下水道への編入に伴う施設整備の主な内容は、管渠敷設がL6・5q(圧送(φ300)1・6q、自然流下(φ450〜700)4・9q)、ポンプ場改築(ポンプ設備改築、φ200×2・3m3/min×3基)。
 管渠布設として、木津川東部幹線を国道307号沿い等に整備する。
 事業費は47億円で内訳は管渠敷設に40億9000万円、ポンプ場改築に4億1000万円、測量設計等に2億円を見込む。
 今後の事業スケジュールは、令和7年の8月頃開催の都市計画審議会を経て、10月頃に都市計画法に基づく都市計画決定の変更(宇治田原都市計画の流域関連公共下水道を追加)、12月頃に事業計画の変更などの法手続きを完了し、8年2月頃に「京都府公営企業の設置等に関する条例」の改正を行い、8年度から事業着手し、実施設計(地質調査・測量・詳細設計)を進め、9年度から施設整備に着手(幹線管渠敷設・中継ポンプ場改築)、その後、17年度の接続を目指す。