球場などの整備を計画する浜松市の遠州灘海浜公園(篠原地区)について、静岡県は周辺も含む全体的な利活用の構想と具体的な検討をするための提案を7月中旬から募集する。7月下旬には説明会を開く。民間のノウハウを生かした集客力と、収益性の高い施設の導入や民間投資の可能性を探る。9月上旬まで提案を受け付ける。内容を確認するためのヒアリングは9月上旬から10月に行う。
提案を求める項目は、基本計画に盛り込んだメイン球場3案のコスト縮減策、メイン球場以外の導入機能(エリア開発、施設、取り組み、コンテンツ、収支見込み、コスト縮減策など)、野球場の多目的利用施策、野球場の規模・構造、事業スキームなど。
公園全体だけでなく、野球場の活用施策など公園内の一部に関するものや、アイデア段階の提案も受け付ける。事業スキームはPFIなどに限定しない。
基本計画のゾーニングと施設配置計画を必ずしも順守する必要はなく、基本計画で示されたコンセプトから大きく外れない範囲で受け付ける。
県民の誰もが楽しめる公園であること、投資、独立採算、稼働率向上などで公的負担の軽減につながること、実現性が高いことなどを求める。
応募資格は法人単体か法人のグループ。
6月12日に静岡市内で開いた第2回遠州灘海浜公園(篠原地区)利活用推進協議会の場で方針を示した。集まった提案内容は、11月に開催予定の第3回会合の場で説明する。提案内容には民間企業独自のアイデアやノウハウが含まれるため、第3回は非公開で実施するもようだ。
基本計画(2024年7月策定)では、整備を検討する野球場は3案。▽草薙球場レベルの2万2000人規模で外野スタンドを盛り土構造にする屋外型案▽同規模でドーム構造▽愛鷹球場程度の1万3000人規模で外野スタンドを盛り土構造にする屋外型―の案がある。
(提供:建通新聞社)