香川県中讃土木事務所は、長柄ダムの再開発事業の関連工事として、両岸に土捨場を整備する。本年度は両岸に設ける土捨場の詳細設計を修正し、平場を確保するなど土量の増加に対応する。また、両岸で修正に伴う用地測量を進める。両岸の土捨場の工事を発注する時期については、それぞれ追加の用地買収が必要なため現時点では検討中としている。
土捨場は、長柄ダム再開発事業に伴い行われるダム本体工事や町道付け替え工事など、全工事の発生土の置き場として活用される。整備予定地は、右岸側が町道長柄新名線、左岸側が町道西長柄線の沿線で、各1カ所設ける。広さや受け入れ可能な土量は設計で詰める。
現在、右岸土捨場の用地測量の総合評価落札方式一般競争入札の手続きを進めており、6月6日に開札した。納期は10月31日。右岸土捨場の修正設計は設計コンサルタント(高松市)が担当中だ。左岸土捨場の修正設計は香川設計センター(坂出市)が行う。用地測量は第2四半期に発注する。
土捨場の詳細設計は2020年度に実施されたが、発生する土量が当時の想定より多くなったため、平場を設けるなどの設計を修正する。当初の想定土量は両岸で37万2000立方bだった。
20年度の土捨場測量と詳細設計業務委託(その1)は設計コンサルタント(高松市)、同業務の(その2)は香川設計センターが担った。
長柄ダムは綾川町東分にある綾川のダム。現在の堤高30b、堤頂長124bを、再開発で天端高を同軸で13b嵩上げすることで総貯水量を421万立方bから944万立方bまで拡大する。ダムの形式は重力式コンクリートダム。ダム本体工事と町道付け替えなどは32年度の完成を目指す。
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建通新聞社