金沢市議会6月定例月議会は18日、本会議を再開し、一般質問に横越徹(自民)、森一敏(みらい金沢)、玉野道(創生かなざわ)、稲端明浩(公明)、広田美代(共産)の5氏が順に臨んだ。
金沢商業活性化センターが運営し、来年3月に営業を終える片町1丁目の商業施設「プレーゴ」に関して、村山卓市長は「新たな敷地所有者であるフジタが早期の事業着手を予定しており、片町四番組山側地区全体での再開発事業への参画は困難だと受け止めている」と語る一方、(フジタ側は)プレーゴ敷地での開発において、片町地区のまちづくりに協力し、地域の人に喜んでもらえるような施設にしたい旨の言及があり、「私自ら、できるだけ早い時期に先方に出向き、改めて責任のある立場の人に直接、まちづくりへの協力を要請したい」とした。加えて、片町四番組山側地区の再開発については「地権者のなかで作られたまちづくり協議会と、プレーゴ跡地の開発計画の内容を共有しながら、残りの敷地の再整備に向け、様々な開発手法を提示しながら、今まで以上に協議していく」と述べた。
市有施設の再整備について、村山市長は立地特性を踏まえ、「旧菓子文化会館は隣接する泉鏡花記念館と一体的に再整備することで、このエリア(尾張町界隈)の拠点性をさらに高めるとともに、木の文化都市を象徴し、周辺の文化観光にも誘うような施設にしたい」、「旧新竪町小学校跡地は大学サテライト機能を備えつつ、幅広い世代の人々が交流し、まち全体の活性化につながる魅力的な施設とする」と語り、それぞれ検討懇話会での議論を進め、年度内を目途に再整備、跡地整備に向けた基本構想を取りまとめる意向を示した。いずれも横越氏への答弁。