上尾市は平方公民館南側の未利用草地(平方1035ほか)を活用する「平方雨沼公園」整備の基本計画案をまとめ、市議会に報告を行った。総敷地面積約1万6000uを大きく東側・西側に分け、多目的広場や遊具広場などを整備する計画を示した。本年度は基本計画に着手する予定で、当初予算に設計測量など委託費1628万5000円を計上している。
基本計画案によれば、東側の整備コンセプトは「自然を生かした空間」「やすらぎと交流」。主な機能に▽交流広場(2070u)▽多目的広場(2490u)▽ドッグラン(1020u)▽休憩広場(830u)▽公園エントランス(130u)▽園路▽トイレ――などを導入する方針だ。
西側では「アクセスしやすい駐車場」「子どもが遊べる賑わいのある公園」をコンセプトに据える。約2300uの遊具広場、約430uの休憩広場、約1600uの駐車場、エントランスなどを設ける計画となる。
計画区域は不燃ごみ・焼却灰・残土などの埋め立て地となっており、現在もそうした廃棄物が地中に残存している。廃棄物の掘り起こしを極力控え、区域外へ土砂を搬出しない施工計画を練る必要がある。
また現状の地盤が軟弱であることが想定できるため、地質調査の実施も必須。雨水流出抑制容量の確保も重要とみる。そのほか公園内へのインクルーシブル遊具導入、公園と親和性がある休憩施設の配置、誰もが利用できるユニバーサルデザインのトイレなどが今後の検討課題となっている。
順調に進んだ場合は本年度に基本設計、現地測量を行う予定。来年度に予定の実施設計を経て、27年度以降に整備工事へ取り掛かる見通しだ。
提供:埼玉建設新聞