佐藤工業北陸支店(川島康広専務執行役員支店長)の安全大会が18日、同支店安全衛生協力会(会長・松本誠一松本建設代表取締役社長)との共催により、富山市のオークスカナルパークホテル富山で開かれた。参加した約180人は、現場に潜む危険の芽の排除に取り組むとともに、働きやすいゆとりある職場づくりへ、関係者全員が一丸となって取り組むことを誓った。
開会あいさつで川島支店長は、「公衆災害、死亡・重大災害ゼロを事業推進の最重要項目と位置付け、本社方針の下、第三者を災害に巻き込まない、働く人の怪我を減らし命を守ること、安心して働ける環境を整えることを重点施策として災害防止に取り組んでいる」と話し、「建設業界では技術革新が進み、AIやロボットの導入が加速する一方、労働人口不足という深刻な課題に直面している。若い担い手の確保が難しくなり、現場の人員確保は大きな課題。業界全体で持続可能な成長を目指し、より効率的で魅力ある職場づくりを進めることが求められる。変化を恐れず、新しい時代に適応しながら、安全で働きやすい環境を整えたグローバルな建設会社を目指し、邁進する所存」と語った。
また、「安全は人間尊重の基本で会社経営の基盤。働く者の立場に立ち、安全・安心、快適な作業環境づくりに取り組むことが我々の責任。佐藤工業と専門会社が社会から信頼され、選ばれる企業となるため、「安全は一人ひとりが責任者」であることを自覚し、災害ゼロの職場を作りましょう」と呼び掛けた。
伊藤隆実代表取締役副社長が、「当社の経営方針の一つである安全・安心、快適な作業環境と健康の確保の実現に向け、個々の力を結集し、災害ゼロの職場づくりを目指しましょう」と、平間宏代表取締役社長のメッセージを伝達した。
安全衛生活動に功績のあった事業場と個人を表彰した後、受賞者を代表し、大田清市氏(黒部ルート作業所統括安全衛生責任者)が謝辞。
来賓から、倉重潤一郎富山労働局労働基準部長、上田拓夫建設業労働災害防止協会富山県支部専務理事がそれぞれ祝辞を述べた。
同社北陸支店の倉田学土木部長が「安全の誓い」を読み上げた後、脳レポの川谷潤太代表取締役による記念講演「潜在能力を高め 目指せゼロ災害 見えてるつもりに潜む危険」も行われた。最後に同社北陸支店の山口宜久建築事業部長が閉会の辞を述べた。