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　南魚沼市の林茂男市長は、大和地域包括医療センターの移転先について、ＪＲ浦佐駅東口周辺を最有力とする考えを明らかにした。市議会６月定例会の一般質問で、大平剛市議（未来創政会）の質問に答えた。
　大平市議は「今年度の予算に基本設計の経費（１９５４万６０００円）が計上されているが、２７年度に移転するのであれば、そろそろ場所を決めないと時間がない」と指摘し、建設場所の決定時期について質した。
　林市長は「住民からは、交通の新しいあり方などを勘案すると浦佐駅周辺への集約化が良いのではないかとの声が圧倒的。浦佐駅東口（の民有地）を移転先とする方向で腹を決め、前に進みたい」と述べた。時間がないとの指摘に同意しつつ、土地の買収が必要なことから地権者の同意を得なければならない点も強調し、決定時期の明言は避けた。また、今後のまちづくりの観点から「単にこの施設を造るだけでなく、今後、数十年にわたる大和地域の新しい地域づくりの大きな出発点として事業を推進していく必要がある」との認識を示した。
　旧ゆきぐに大和病院の建物を利用している同センターを、利用者や職員の利便性向上、改築費用節減などの観点から敷地外へ移転するもの。建設規模は１４００平方メートル程度で、事業費は概算で１３億７０００万円と試算している。