日鉄鉱業(森川玲一社長、東京都)と電源開発(菅野等社長、東京都、以下Jパワー)は、霧島市の白水越(しらみずごえ)地区で1万5000kW相当の地熱発電事業の調査・検討を共同で行うことを発表した。それに伴い新会社「白水越地熱(末岡慎也社長)」を設立する。資本金は2000万円、出資比率は日鉄鉱業51%、Jパワー49%となる。
日鉄鉱業は、同市の大霧発電所への蒸気供給を1996年から実施するなど地熱開発・供給の知見を有する。白水越地区では、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から調査用の抗井(こうせい)を譲り受け、地熱発電の資源量に関する調査等を実施。地熱貯留層に酸性熱水が分布していることを確認している。
今回、同地区の調査等をさらに進めるため、75年から地熱発電事業に携わるJパワーと共同で調査・検討を行う一環として新会社の設立を決定したもの。