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建通新聞社
2025/06/24

【大阪】府 高校改革アクションプランを秋ごろ策定へ

 大阪府は、建て替えなどの再編整備を含む府立高校改革の方向性を具体化する「府立高校改革アクションプラン」を秋ごろに策定する。夏ごろに教育委員会会議で計画案を示し、9月議会で審議した後、正式に策定する見通しだ。同計画では3月末に策定した「府立高校改革グランドデザイン」を基に、少子高齢化や職業の変化などの課題を踏まえ、建て替え整備などを含めた各校のより具体的な改革の方向性を示す。
 アクションプランでは、将来の子どもの人口などを考慮し、現在の学校教育の在り方や学校配置などを具体的に詰める。上位計画のグランドデザインでは、各府立高校が“選ばれる学校”となるための魅力化・特色が必要だとした上で、改革の方向性として、老朽化に伴う建て替え整備やトイレの洋式化、空調設備整備などを含む学校環境整備、効果的かつ効率的な学校配置を検討する必要があるとしている。
 現在、建て替えや集約などを含む府立高校の再編は「府立高等学校再編整備計画(2023〜27年度)」に基づき整備を進めている。28年度を開始時期とする次期計画については、26年度中ごろから検討を始める予定だ。また、今後の府立学校の建て替えについては、27年度から改築工事に着手する寝屋川高校の建て替えを標準モデルとすることとし、再編整備計画を踏まえながら建て替え手法や建て替え時期を検討していく。

■15年後の生徒数をにらんだ学校配置へ

 6月10日に開かれた府議会本会議の一般質問で河崎大樹議員(大阪維新の会)が府立高校改革アクションプランの策定に向け、その内容について質問した。水野達郎教育長は、少子化が進む中、今後の社会の情勢を見据えた中長期的な方向性を含め検討を進めていることを主張。具体的には「今年生まれた子どもたちが中学校を卒業する15年後の生徒数をにらんだ学校数や学校配置の再編整備に加え、府立高校の教育の質向上を目指して学校の建て替えによる環境整備などを推進していく」と答弁した。
 また、別の議員からの府ファシリティマネジメント基本方針に関する一般質問でも水野教育長は「府の基本方針に基づいて教育環境を良くするための建て替えによる魅力化は必要」と答えている。

 提供:建通新聞社