矢祭町は、公共施設再配置の一環として計画していた中央公民館の複合化で、役場庁舎の改築と合わせて集約・一体整備する方針を固めた。
今年度に基本構想策定とPPP/PFI導入可能性の検討を行うため、6月補正予算で基本構想策定委託料632万5000円、PPP/PFI導入可能性検討委託料315万7000円を計上した。発注方法は未定だが早急に手続きを進め、両業務を一括して7月ごろに委託する。年度内の構想策定を目指す。
町が2022、23年度に行った再配置等に関する調査・検討で、重点事業として「世代間交流拠点と中央公民館整備」「室内遊び場整備」「デイサービスセンター建設」「役場本庁舎建設」などが挙がっていた。また、現庁舎はS造2階建て延べ605.34u(1961年完成)とS造2階建て延べ385.5u(81年完成)が連結した建物で、中央公民館W造2階建て延べ450.28u(68年完成)とともに老朽化が課題だった。
構想策定では民間活力の導入も視野に、改めて町民意見を集約しながら、公民館機能や防災機能など複合施設に持たせる機能、整備場所、必要床面積等を再検討する。中央公民館の複合化整備予定地だった町立矢祭小学校の臨時駐車場(東舘字反田地内)は、候補地案の一つとして生かす。
(提供:福島建設工業新聞社)