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建通新聞社(神奈川)
2025/06/24

【神奈川】国立美術館 収蔵施設の基本設計は安井建築設計事務所

 国立美術館(東京都千代田区)は、相模原市での収蔵施設新築に伴う基本設計の委託先を安井建築設計事務所(東京都千代田区)に決めた。WTO政府調達協定の公募型プロポーザル(環境配慮型)で技術提案書を特定。総延べ床面積約1万0600平方bの施設を計画しており、2030年度の完成を目指して設計に着手する。
 国立映画アーカイブ相模原分館(相模原市中央区高根3ノ1ノ4)の敷地を活用して、漫画やアニメの製作過程で生まれた原画や資料などを適切な温度管理で保存・修復するための拠点を整備する。
 相模原分館は映画フィルムの保存専用施設として利用しているが、総キャパシティに対して収蔵スペースが不足する見込みのため、新しい収蔵施設にも映画フィルムを受け入れるスペースを確保する予定。
 2月に策定した基本計画によると、規模は鉄筋コンクリート造地下2階地上5階建て延べ約1万0600平方bと想定。
 地下を映画フィルム保管庫、地上2〜4階をそれ以外の資料の保管庫として、設備室は5階に配置する。敷地内には、収蔵品を搬入するための駐車場なども整備する。
 基本計画も安井建築設計事務所が担当した。
 基本設計のプロポーザルに参加したのは同社のみだった。履行期限は26年2月27日までで、その後の実施設計や工事監理業務も随意契約で任せる予定。30年度の完成を見込む。

提供:建通新聞社