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日本工業経済新聞社(埼玉)
2025/06/25

【埼玉】本庄市 総合公園で人工芝サッカー場整備に着手

 本庄市は、市内最大の都市公園、本庄総合公園(北堀ほか地内)の拡張事業に着手した。未整備として残る区域約5haに、人工芝を導入した本格的なサッカー専用グラウンドなどを開設する計画で、市内唯一の施設となる。2025年度内に基本設計をまとめ、27年度から数年をかけて整備工事を行う予定だ。
 同公園は約18・9haに野球場や体育館、芝生広場、多目的広場などが配置されている。1994年3月に開設され、当初の7・14haから7回ほど拡張を継続。その区域を中心に、野球場を皮切りとして体育館などが次々と整備されてきた。
 今回、整備を進めるのが公園南側にある体育館と、中央を流れる男堀川とに挟まれた公園西側区域約5ha。
 この区域は、現在の同公園敷地約18・9haには含まれておらず、アスファルトが未舗装なままだが、駐車場などとして利用されている。
 同公園はすでに西側に県道花園本庄線、南側に小山川が流れているなどしているため、同公園での大規模な拡張は最後になる見通しだ。
 未整備区域について、本庄市は2017年度に、「本庄総合公園変更基本計画」を策定。人工芝サッカー専用グランド(縦78m、横115m)や、公園内の雨水を蓄える調整池などの建設が計画に盛り込まれた。このたび、予算上の見通しがつくなどしたため、整備事業が動き出した。
 人工芝のサッカー場整備となれば、同市で唯一。本格的なサッカー大会が開催できる規格で整備する予定で、グランドの片側にスタンドを設置することも検討している。
 採用した人工芝は維持管理が比較的に容易。完成すれば、有料施設としてサッカーイベントや市民らに活用してもらう計画だ。
 同市では、新規に整備する区域について、基本設計業務を森緑地設計事務所埼玉事務所(さいたま市、?048ー687ー9370)に委託。測量業務を間正測量設計事務所(本庄市、?0495ー72ー3327)に委託し、両社が25年度中の納期で手掛けている。レイアウトが確定され、概算事業費などが算定される見込み。
 それを踏まえ、同市は26年度中に実施設計をまとめる。工事発注は27年度になる想定。国の補助金などを活用する関係で、数年にわたっての施工となる見通しだ。
 同市都市計画課は「今回の区域の整備が終われば、本庄総合公園はほぼ完成したことになる。本格的なサッカー場開設は、市民待望であり、県北地域でも珍しい施設になる」と説明している。
 同公園は、まゆを象った形状の屋根が特徴の体育館(愛称・カミケンシルクドーム)や、プロ野球二軍の試合も開催される野球場(愛称・ケイアイスタジアム)などのスポーツ施設が広く親しまれている。

提供:埼玉建設新聞