トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2025/06/27

【滋賀】県湖東土木 犬上川支流の砂防施設2基新設

 23年夏の豪雨で発生した土砂災害を受け、多賀町大君ケ畑地先の国道306号上方の「犬上川支流1」に杭式土石流捕捉工1基、近接する「犬上川支流2」に透過型砂防堰堤1基の計2基の砂防施設新設を急いでいる「犬上川支流1、2補助通常砂防整備事業」について県湖東土木事務所は、24年度に2ヵ所の砂防施設を1本にまとめて委託した詳細設計と並行して25年度「支流1」について先行して用地測量を委託したい考え。業務後取り組む用地取得や事業費措置が順調にいけば現時点では26年度にも初弾として「支流1」に設置する「杭式土石流捕捉工」1基を先行して工事を発注・着工し、27年度施工を完了させると共に「支流2」についての用地測量を実施し順調に行けば27年度中にも「支流2」に設置する透過型砂防堰堤1基について設置工事を発注・着工し2ヵ年で施工、28年度に全体完了としたい考えだ。
 24年度発注した犬上川支流1、2補助通常砂防設計業務は滋賀北部測量設計協同組合(長浜市)に委託済み(2月3日開札)で、多賀町大君ケ畑地先において支流1および支流2の2ヵ所にそれぞれ1基新設する計2基の土石流対策施設の詳細設計を12月26日までの期間で進めている。支流1には透過型で延長約17b規模の杭式土石流捕捉工1基、支流2には透過型で延長約52b規模の砂防堰堤1基の設置を計画している。
 23年度は日水コン滋賀事務所(守山市)に、多賀町大君ケ畑地先の犬上川と並行する国道306号路面上方の山林で既存の水野元谷川「水の元谷砂防ダム」の両側に位置する「犬上川支流1」および「犬上川支流2」の谷筋2ヵ所において各1基、計2基の砂防施設を設置するための予備設計と、流木対策調査・施設計画2流域の業務を委託し、追加業務に伴う延長を経て3月完了した。
 犬上川と並行し国道306号が通る多賀町大君ケ畑地先の事業地周辺は人家などが近接し土砂災害警戒区域に指定されている。23年夏の豪雨で土砂災害が発生し一時通行止めとなり道路上の土砂の撤去などを行った。県湖東土木では土砂災害対策として既存の水の元谷砂防ダムの両側に1基ずつ、計2基の土石流対策施設の新設を決定。

提供:滋賀産業新聞