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滋賀産業新聞
2025/06/30

【滋賀】滋賀県 県立高専の建設工事

 滋賀県は、28年開校を目指している県立高等専門学校について、今年度末頃をメドに入札公告し、新年度早々の入札・開札に向け、調整を進めていることが明らかになった。
 現在のところ、県内事業者の入札参加可能性を高める―等を目的に、建設工事は3工区(▽校舎棟▽図書交流・食堂売店棟および学生寮▽実習工場・実験室棟および体育館)に分割し、それぞれ建築と電気、機械の3件分離発注となる見通し。これにより間接的経費は5億円程度増加するとのこと。これらの工事は28年1月頃までの完成を目指していく方針。その他の詳細は今後決定されていく模様。
 また、整備費を昨年7月の試算より14億円追加し152億円(施工費144億円)となることも判明。要因は、上述した3工区に分割することによる経費増加や物価高騰など。今後進める実施設計段階での精査及び入札における競争性の向上などを通じ、整備費全体として、昨年の試算で算出した約170億円に近づくよう、事業費の見直しを図っていく考えだ。
 なお、公表している基本設計によると、立地場所は、JR野洲駅から直線距離約1・3q北西に位置する場所で、用地面積は4万9500平方b。施設整備区画として3万6566平方b・環境保全・共生エリアとして1万1634平方b・アクセス道路として1351平方bを想定。各施設の構造及び規模は、校舎棟はS造3階建、延1万0900平方b、図書交流・食堂売店棟はS造2階建、延2400平方b、学生寮はRC造2階建、延1400平方b、実習工場・実験室棟はS造平屋建、2200平方b、体育館はS造平屋建、1600平方b―となっている。設計は、東畑建築設計事務所(大阪市中央区)。
 今後については、ソフト面では▽専用ホームページによる情報発信を継続実施▽各種広報資材を継続的に作成・配布・発信▽開校準備教員による小学校への出前授業―などを予定。
 ハード面は、用地関係として、▽盛土造成工事▽雨水排水設備整備▽歩道整備・防犯灯設置▽上下水道管(野洲市施工)・ガス管(大阪ガスネットワーク施工)・電線(関西電力送配電施工)の各敷設工事を完成・完了させていく。隣接国有地整備としては、国土交通省施行による盛土造成工事を進め、緊急復旧用資材備蓄や車庫・管理用道路・ヘリポート等の整備推進や、野洲市施行で水防センター・グラウンド(県立高専も使用)など利用施設を整備していく。

提供:滋賀産業新聞