京都府は、舞鶴市蒲江・油江地区において、農地競争力強化農地整備事業を計画。農地の大区画化に乗り出す。
蒲江・油江地区は、一級河川由良川沿いに位置する農地で、用水は湧水や周辺山林からの流入に頼った不安定な状況。また低平地で・用排兼用水路のため、排水不良に加え、大雨のたびに農地が冠水し、大型機械の使用が困難となっている。
同事業により、農地の集積・集約化を図り、付加価値のある高収益作物の導入を推進するとともに、農地の有効利用や水管理の省力化などによって農業経営の安定を図る。
区画整理の計画によると、区画の形状が100m×30m(0・30f)が4・5f、100m×50m(0・5f)が11・5fとする。このほか、0・3f未満が0・6f、0・1f未満が0・2fで計16・8fとする。
用水路は、第1号支線用水路910m、第2号支線用水路2m、第3号支線用水路253m、第4号支線用水路221m、第5号支線用水路1052m、第6号支線用水路216m、第7号支線用水路152m、第8号支線用水路19m、第9号支線用水路265m、第10号支線用水路80m、第11号支線用水路335m、第12号支線用水路34m、第13号支線用水路23m、第14号支線用水路305m。
排水路は、第1号支線排水路184m、第2号支線排水路59m、第3号支線排水路174m、第4号支線排水路51m、第5号支線排水路161m、第6号支線排水路129m、第7号支線排水路154m、第8号支線排水路152m、第9号支線排水路154m、第10号支線排水路143m、第11号支線排水路561m、第12号支線排水路696m、第13号支線排水路118m、第14号支線排水路63m、第15号支線排水路58m、第16号支線排水路579m。
道路は、第1号支線道路383m、第2号支線道路183m、第3号支線道路134m、第4号支線道路1231m、第5号支線道路437m、第6号支線道路89m、第7号支線道路219m、第8号支線道路83m、第9号支線道路619m、第10号支線道路283m、第11号支線道路121m、第12号支線道路305m、第13号支線道路183m、第14号支線道路52m、第15号支線道路222m。
客入土量は22万5000m3。
なお京都府が令和7年度に新規着手の一般府道西神崎上東線の舞鶴市油江〜蒲江における現道拡幅及び一部バイパス整備と連携。一部土地を非農用地区域とし、府道バイパス用地とする。
令和7年度に事業着手し、9年度から工事着手、12年度の工事完了、13年度の事業完了を見込む。
事業費の総額は9億9800万円を見込む。内訳は、整地工2億4400万円、道路工2400万円、用水路工3億2800万円、排水路工1億5300万円、測量試験費1億0100万円、用地買収・補償費1400万円、換地・確測費3900万円など。総費用総便益比(B/C)は1・30と算出した。