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北陸工業新聞社
2025/06/30

【石川】北陸整備局/3区間をECI方式で/国道249号珠洲市大谷地区復旧/設計交渉・施工タイプも

 北陸地方整備局は27日、能登半島地震により大きく被災し、通行止めとなっている国道249号珠洲市大谷地先の(1)大谷トンネル区間(2)烏川大橋を含む前後区間(3)大谷地区のループ区間の3区間の復旧工事にあたり、ECI技術提案・交渉形式による発注を採用すると発表した。民間の技術力を活用して復旧工事を加速するのが狙いで、7月中旬に公告する。
 ECI技術提案・交渉形式は「大谷トンネル区間」が北陸初の試みとなる設計交渉・施工タイプ、「烏川大橋を含む前後区間」及び「大谷地区のループ区間」が技術協力・施工タイプとなる。
 整備局では「大谷トンネル区間」について、地すべり対策と同時にトンネル内の復旧を安全かつ早期に進めるためには、施工者自らの設計により仕様を設定することが必要と判断し、技術提案・交渉方式(設計交渉・施工タイプ)を採用することにした。
 「烏川大橋を含む前後区間」及び「大谷地区のループ区間」は別の契約に基づき実施している設計に、施工者の技術提案内容を反映させるECI(技術提案・交渉方式(技術協力・施工タイプ))を活用し、復旧工事を加速化するという。
 国道249号珠洲市大谷地先は、能登半島地震により大規模な斜面崩落や大谷トンネルの覆工崩落といった大きな被害が発生し、現在も通行止めが続く。迂回路としている県道・市道も奥能登豪雨で通行止めとなったことから早期の復旧が急務となっている。

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