トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2025/07/02

【滋賀】竜王町 交流・文教ゾーンの新公園整備

 竜王町はこのほど、交流・文教ゾーン公園基本設計を策定した。今後、実施設計業務について、7月にも一般競争入札で発注する見込みだ。町の2025年度(令和7年度)当初予算には、同業務2671万円を盛り込んでいる。
 利便性の高いまちの実現を目指す「竜王町コンパクトシティ化構想」に基づく中心核の「交流・文教ゾーン」内に、新たな公園を整備する計画。公園の位置は竜王町綾戸1066他の敷地面積約1万5800平方b(内調整池約5200平方b)。子育ての拠点、住民参加のまちづくりの拠点、災害時の避難場所とする。
 整備方針によると、「あそびの広場」は、園児や児童が保護者、友達と利用することを想定。駐車場に近い北側に遊具広場を設ける。円形状で、周囲から見守りやすく、インクルーシブ遊具やシンボル性のある遊具を設置し、多様な年齢と遊びを許容するアイテム配置とする。混雑しにくく、見守りやすい環境となるように複合遊具や単体遊具を線状に配置する。「原っぱ広場」は、パノラマに広がる山と田園風景を借景として、子育て世代をはじめ多世代で日常遊びや、イベント利用、災害時にも利用しやすい芝生の広場。ベンチや植栽等は広場外周部のみに設け、平坦でシンプルな広場、ビューポイントとして魅力的な空間とする。
 地形もあそびのアイテムとする「築山広場」は、幼児が全身を使って遊べるような人工芝の築山で、周囲に設置するウォールベンチは見守る保護者の休憩場所。「こかげ広場」は、大きなケヤキの樹冠が日陰を提供。その下にある大きな縁台ベンチは、ひとりで落ち着いたり、地域の人々が集まって交流できるスペースになる。「デッキ広場」には、どんぐりのなる木を植え、遊具だけではない自然の遊びを体験できるようにし、幅広い縁台ベンチでは、その上で遊べて、イベント時ではステージにする等多様に使えるようにする。
 「出会いの広場」では、敷地南側に幅の広いエントランスを設け、利用者を公園へと誘導。エントランスには、シンボルツリーと周囲を囲むウォールベンチが待ち合わせや交流の場になる。あそびの広場に隣接する位置に「憩いの丘」を設け、ウォールベンチを並べる。雪野山を眺めながら落ち着ける場所や、子どもの見守りにも有効な場所とする。「プロムナードとエントランス」は、公園内に誘導する幅広いプロムナードとキッチンカー等による賑わいの空間。備蓄倉庫、マンホールトイレ、防災井戸等、災害発生時の支援場所とする。
 基本設計業務は、キタイ設計(近江八幡市)が担当した。今後、基本設計に基づき、整備工事に向けた実施設計を25年度(令和7年度)に行う。26・27年度(令和8・9年度)に公園整備工事を進め、27年度(令和9年度)の開園を予定している。

提供:滋賀産業新聞