香川県は、高松市民プール跡地活用事業について、本年度中に再整備する施設の具体的な需要を調査した上で、施設の具体的な条件や民間活用などの事業スキームを検討する。6月25日の香川県議会環境建設常任委員会で、松原哲也氏(自民党)の質問に対して、生田幸治土木部長が答えた。
昨年12月、高松商工会議所は香川県の池田豊人知事に対して、「高松ウォーターフロントの再整備について」を提言。旧市民プールの跡地活用については、海辺に隣接するロケーションやサンポート高松と中央卸売市場の中間に立地する環境を生かす考えを示した。マリーナとしての整備、デジタルやクリエティブなどソフト面での利活用提案があった。
提言を踏まえて、現在、「高松市民プール跡地の利活用検討に向けた基礎調査業務」を実施している。ホテルやマリーナなどの観光面、オフィスを含めた複数の事業用途を踏まえ、利活用方法の比較を実施。整備する施設の具体的な条件や民間活用を含む事業スキームを検討する。同業務の納期は8月29日。
松原氏は「市民プールが稼働していた時代は、子どもや若者が集まっていた。単なる施設の再整備だけではなく、当時のようなにぎわいのある空間を目指して取り組んでほしい」と要望した。
旧高松市民プールの解体工事は、早ければ26年度にも実施される。解体後、隣接する砂浜、駐車場を含めた土地を香川県に返却する。その後の利活用は県が主体となって進める。
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建通新聞社