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建通新聞社四国
2025/07/01

【高知】厩舎エリア改善計画を見直し 県競馬組合

 高知県競馬組合は、高知競馬場施設改善計画を改定した。厩舎エリア改善に関わる費用は349億4000万円となり、2024年度3月の計画時点から14億2000万円増額。反面、貸付馬房などは286馬房増え、全体工期は19年から4年間前倒しの15年とした。
 主な変更点は、競馬施設と厩舎地区で土地の有効活用や配置の再検討を行い、費用圧縮と工期短縮を図った。競馬施設では、各施設の面積を精査した上で一部を3階建ての合築棟とし建築面積を圧縮、馬の導線の適正化を行いつつ厩舎地区整備への影響を最小限に留めた。費用は14億2000万円増額したが、工期は4年間短縮している。また、厩舎地区では貸付厩舎などを増やすことで入厩希望に対応できるように改善する。貸付馬房は286馬房増え、整備は6・2億円の減額、工期は6年間短縮した。
 整備スケジュールは、準備期間を除いて全体工期は15年。27年度末までは測量、設計、開発協議の準備段階。28〜32年度までは競馬施設などを整備。造成、建設、解体などを行う。最後に厩舎地区整備が32〜42年度までの計画で、まずは造成を行い、厩舎地区を第1〜4期に分けて整備を進める。
 整備内容は、競馬施設が装鞍所、装蹄所、騎手控室、2階建ての発走委員詰所と調教監視スタンド、検体採取所、馬診療所。また、検量所、各種事務所、報道室や調整ルームが入る合築棟を整備する。貸付厩舎は1棟当たり16馬房を配置。平屋建てを基本とし一部2階建てで事務所と住居スペースを確保する。計66棟を整備し、1056馬房になる計画だ。

提供:建通新聞社